iTunesで暴動

2005年7月18日
iTunesで暴動
棺桶まで持っていきたい一枚であるSLYの暴動。50~60年代のアメリカで興った公民権運動においてブラックパワーの支柱にもなったSLYの前半期終わりを告げる名盤。これのタイトルチューンでもある6曲目「THERE’S A RIOT GOIN’ ON」はおよそ8秒間の無音の曲。暴動なのに無音なのよ。これには黒人と白人の融合融和を訴えて来たSLYの当時の疲労感/挫折感が表現されているとてもアルバム的に意味のあるサイレントトラックなんだが...............おいっ!iTunes!勝手にすっ飛ばすなよ!キレそうなったわ(--#) なんだろうね。スレショルドが一方的に設定されてるのか、二秒くらいで次のトラックにいきやがる。本当にこいつは音楽の聴き方、ひいては作り方を根底から変えてしまう代物なんだと今回初めて感情を伴ってわかった気がする。レコードからCDになった時もA面〜B面のひっくり返す時間が無くなる事で起こった曲間の雰囲気をぶちこわす現象(クリムゾンキングの宮殿然り、アビーロード然り)これと同じような事、いや、それよりひどい事象が全ての旧譜名盤において起きていくわけでしょ?凄い事だね。進歩の陰に消えていく文化的要素...んでもすすまなきゃならん世の中...人間っておかしいよね。

おかしいって言えばゴルフ!全英オープン@st.andrews。面白すぎw。前述とはうってかわって、ここには決して変わらない面白さが長い歴史とともに存在してるようだ。気がつけば毎晩全部見ている。二日目の帝王ジャック・ニクラウスの引退シーン、惜しくも予選通過はならなかったが、あの18番ホールでグリーンに向かう石橋のところでギャラリーに向かってポーズをとる帝王の姿は、ゴルフに明るくないオレがにわかで見てもジ〜ンとしてしまうくらいの情景だった。文化/歴史って凄いなあと。そしてタイガーウッズの理性と本能...ゴルフって紳士のスポーツで、環境も自然一杯だし、動きも優雅だし乱闘なんてないしw、見た目すご〜く理性的なスポーツだと思ってたんだけど、このゴルフ発祥の地st.andrerwsのオールドコース(というか荒野?w)で奮闘する選手を見てると、ゴルフって理性と本能の隔てが限りなくないと言うか、上手く言えないけどそんな気がした。あれってデータとかあっても天候や芝の状態、ピンの位置によって考えられない位に状況が変わるから、都度レベルの高い動物的な勘を併せ持ってないと絶対に優勝なんて出来ないと思うのよ。餌がどこにあるのかとか天災を自ずと自然の変化から感じ取り保身行動をする... いわゆる「獣」としての動物的素養がかなり要るスポーツだなと。ウッズ見てたらやっぱりそういうのを一番感じるんだな。

アフロアメリカン、暴動、獣の血(知)....妙にジャケと画面のウッズがマッチするのだった(当たり前か。アメリカ人だもんな)。7/18/01:13