デフレ日本。こんにちわ。
最近スタジオ料金レートについて世の中の動向と合わせて色々と考えていましたが、先日このブログで愚痴ったばかりですがw、一寸考えを軌道修正しました。以前にも何回か某スタジオの「安いのはエラい!」的な不毛且つ常識の範囲を超えた価格競争について批判を含め書いて参りましたが、一昨年あたりから他のスタジオも追従し、京都のレコーディングレートは完全に常軌を逸して来ています。まさに「囚人のジレンマ」状態です。エンジニアは一体幾らのギャラで働かされてるの?と訊きたいくらい。まあ実際に京都は今でもレコーディングの文化レベル(ニーズ、実績、スキルetc.)は大阪や首都圏に比べたら低いから、幾分仕方ない部分は有りますが、それにしてもスペックだけ見たらそう言ったところと肩を並べるものが、とにかくどこも常軌を逸した価格で出してます。おかげでスペックでしか選ばない流しの客、特に経験の少ない若いミュージシャンなどは、そのお手軽recがいつ何時どんなセッションに置いても当たり前で、キャリアのはじめから常識として刷り込まれる...今の若いバンドマンは一寸かわいそうと言うか、不幸だなと思います。僕はまだギリギリ音楽が世間的にも良かった時代の恩恵を少なからず被っており、この仕事をする上で大いなるきっかけを貰いました。そう言う環境を逆に今度はユーザーに提供する立場になって、昨今のrec環境を考えるに、確かに安く早く手軽に何でも出来るようになりましたが、じゃあ果たしてそれが優れたものなのか?...優れた音楽が産まれるのか?...どう考えてもイコールでは結びつきません。結局独自のレコーディングメソッドを明確に持たないスタジオは価格競争に晒され、独創性とモチベーションを失っていく...でも、もうこれは、有る意味プロツールス等のDAWシステムを駆使してる時点で半分は棺桶に脚突っ込んでるのと同じ事で、だとしたら、よりアナログ領域の時点で心と頭使ってどれだけ出来るかにかかっている。そこで成される仕事の色合いに大きく差を出す事が全てのスタジオにおいて、ひいてはユーザーにおいてwinwinの関係になると言う事を、囚人達はもっと真剣に考えて、実践すべきだと思う。
もちろん別に値下げ自体は悪ではないですよね。価格弾力性が高いと見込まれるサービスにおいては、それを上手く実践して需要および売り上げを伸ばすところも有ると思います。実際にウチも考えている項目は有ります。しかし十把一からげに手当たり次第そんな事しても、実際のところは予約は埋まって来て一見忙しく儲かってる様に見えてもトータルの売り上げは減少した...というのが現実でしょう。それよりも深刻なのは、そういう戦略が無く、横並びだけ見て値段を下げる事しか特色が出せないところ、で、規模が比較的大きなところにそう言う短絡的な事されるのが本当に迷惑というか、悲しい...。たまにウチを京都の良心とか言ってくれる殊勝な方がおられますけど、良心なんてモノは誇りとしてこの仕事に関わる人が最低限みんな持ってないと、たとえウチ一つが頑張ったってただの痩せ我慢みたいになってしまうのよね、まさしくジレンマ(困)。
いや〜、しかし、早いもので今年も残りあとわずかになりましたね。未曾有の世界的不景気で始まった2009年ですが、来年は少しでもいい年になればと想って止みません(=人=)世界平和。
12/3/15:45
最近スタジオ料金レートについて世の中の動向と合わせて色々と考えていましたが、先日このブログで愚痴ったばかりですがw、一寸考えを軌道修正しました。以前にも何回か某スタジオの「安いのはエラい!」的な不毛且つ常識の範囲を超えた価格競争について批判を含め書いて参りましたが、一昨年あたりから他のスタジオも追従し、京都のレコーディングレートは完全に常軌を逸して来ています。まさに「囚人のジレンマ」状態です。エンジニアは一体幾らのギャラで働かされてるの?と訊きたいくらい。まあ実際に京都は今でもレコーディングの文化レベル(ニーズ、実績、スキルetc.)は大阪や首都圏に比べたら低いから、幾分仕方ない部分は有りますが、それにしてもスペックだけ見たらそう言ったところと肩を並べるものが、とにかくどこも常軌を逸した価格で出してます。おかげでスペックでしか選ばない流しの客、特に経験の少ない若いミュージシャンなどは、そのお手軽recがいつ何時どんなセッションに置いても当たり前で、キャリアのはじめから常識として刷り込まれる...今の若いバンドマンは一寸かわいそうと言うか、不幸だなと思います。僕はまだギリギリ音楽が世間的にも良かった時代の恩恵を少なからず被っており、この仕事をする上で大いなるきっかけを貰いました。そう言う環境を逆に今度はユーザーに提供する立場になって、昨今のrec環境を考えるに、確かに安く早く手軽に何でも出来るようになりましたが、じゃあ果たしてそれが優れたものなのか?...優れた音楽が産まれるのか?...どう考えてもイコールでは結びつきません。結局独自のレコーディングメソッドを明確に持たないスタジオは価格競争に晒され、独創性とモチベーションを失っていく...でも、もうこれは、有る意味プロツールス等のDAWシステムを駆使してる時点で半分は棺桶に脚突っ込んでるのと同じ事で、だとしたら、よりアナログ領域の時点で心と頭使ってどれだけ出来るかにかかっている。そこで成される仕事の色合いに大きく差を出す事が全てのスタジオにおいて、ひいてはユーザーにおいてwinwinの関係になると言う事を、囚人達はもっと真剣に考えて、実践すべきだと思う。
もちろん別に値下げ自体は悪ではないですよね。価格弾力性が高いと見込まれるサービスにおいては、それを上手く実践して需要および売り上げを伸ばすところも有ると思います。実際にウチも考えている項目は有ります。しかし十把一からげに手当たり次第そんな事しても、実際のところは予約は埋まって来て一見忙しく儲かってる様に見えてもトータルの売り上げは減少した...というのが現実でしょう。それよりも深刻なのは、そういう戦略が無く、横並びだけ見て値段を下げる事しか特色が出せないところ、で、規模が比較的大きなところにそう言う短絡的な事されるのが本当に迷惑というか、悲しい...。たまにウチを京都の良心とか言ってくれる殊勝な方がおられますけど、良心なんてモノは誇りとしてこの仕事に関わる人が最低限みんな持ってないと、たとえウチ一つが頑張ったってただの痩せ我慢みたいになってしまうのよね、まさしくジレンマ(困)。
いや〜、しかし、早いもので今年も残りあとわずかになりましたね。未曾有の世界的不景気で始まった2009年ですが、来年は少しでもいい年になればと想って止みません(=人=)世界平和。
12/3/15:45
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