音響ヤクザ
音響ヤクザ
ワタクシ、日頃より尊敬の念を込めて山本精一/大友良英 両氏を勝手ながらそう呼ばせて頂いておりますm(_ _)m笑。

今日はその大友さんのRECセッションでした。今夏公開の映画「色即ぜねれいしょん」と、NHKドラマ「白洲次郎」の両サントラ収録以来のお越しとなりますが、ホントにウチみたいなちんけなスタジオを気に入って下さって、よく使って戴いてますm(_ _)mしかし、毎度「コンテンポラリーレコーディングメソッドとスタジオへの挑戦」とでも言うべき大胆な手法でレコーディングが行われるのが同氏のセッションの特徴でして、今回もセッション内容を口頭で聞いた時点では何のこっちゃよく解らんかったのですが、百聞は一見に如かず...写真のように「竹紙漉き職人」の水の音を背景にインプロビゼーションでアコギとカリンバを奏でる音響セッションの収録でした。それも超変則チューニングしたアコギの1弦と4弦に電気クリップの先を挟んで、ブリッジ側/ネック側両方の音を不協音で出し、ときにクリップがボディーに触れる振動音と相まって不思議な世界感が醸し出され、それが水のピチャピチャした音と馴染み何とも不気味に落ち着くSEになってますw。やっぱり母親のお腹の中に居た頃の記憶が蘇るんでしょうか...水の音って落ち着きますね(~v~)しかしポップガードを水滴ガードとして使ったのは初めてですがw。

曲としては一曲ですが20分に及ぶ音響ヤクザお得意の所謂「長回し」収録。しかし不思議と全然飽きません。しばらくウチの作業部屋のSEはこれにしようかな(.. )収録は映像スタッフも入られて、漉き職人さんの手元と大友さんのギターの手元を、どアップで収録した映像と、ウチが収録した音声をシンクさせて映像作品化して9月に京都・寺町の「ギャラリーTerra」で竹紙の展示と共に流されるようで、後に竹紙のパッケージでCD化されて発売もされる予定らしいです。また詳細が決まればここでも紹介致します。気になる方は是非チェックしてみて下さい。かなり面白いと思いますよ。

オレも音響ヤクザになろうかな...w。

コメント

nophoto
ropess
2009年6月6日6:39

感動しました。
「音」って、まだまだ人間のテクノロジーでは解明できない
何かが有るんでしょうね。
心理学、精神医学・・・
そんな領域に踏み込んで、音楽の功罪(?)を議論してもいい気がします。

実は、かのナチスドイツにおいて、芸術と人間の思想についての研究は
やり尽くされていて、しかしながら、大戦により、その功績は日の目を
見ていない訳で・・・

日本人は、もっと戦争とテクノロジーの進歩について直視すべきだ。
西洋医学が発展したのは、対戦中の捕虜に対する人体実験の賜物だぞ。

nophoto
BP
2009年6月6日10:47

僕からすればもうすでに音響ヤクザですよ、あなたは。
あれだけの機材が個人財産ですからね。
あれが銃刀であれば、確実に無期懲役ですよ。
まぁ、僕は面会に行きますよ。
差し入れは何がいいか考えておいてくださいね。
でもあなたは模範囚として7年くらいで出所して、
世の中のレコーディング事情の変化に驚くでしょう。
そんなあなたはサンレコの最新号を本屋の店頭で破り捨て、
出所後3日で再逮捕されるのでしょう。
そして初めて世間はあなたを音響ヤクザと認めるのかもしれませんね。
めでたし、めでたし。

マザーシップスタジオ
2009年6月6日11:26

>ropess氏
何かすげーとこまで話が行ってるなw。しかし、大友さんが西欧の方で人気が高いのは解る気がする(.. )音響ってフリージャズと同じくオルタナティブな志向がそのまま芸術となった形態だし、コードや旋律、リズムに捕われずダイレクトに脳幹を刺激するオンガクだから、なんかワクワクするよね。

>BP氏
いやいや、僕はそこまで悪い事してないですよw。僕はさしずめギャング映画で「いいブツが入ったよ〜」と言って嬉しそうに講釈をしながら主人公などに武器を提供する馴染みのバーの店主といったとこでしょうか(.. )。差し入れはミスドのフレンチクルーラーでw。


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