思うところあって...
2009年1月16日 音楽 コメント (4)
ベースキャビを何年か振りに地べたに下ろしました。
キャビを年末にSVT15Eから1510に替えたのもあってある程度ツマミとか弄り易い高さにもなってるし。おそらくこれによりローがいつもより増し、音の大きいロックバンドとかはやり易くなるかな?と思います。
もともと最初はSVT 410 LHFを使ってる時に下に置いてたんですが、なんせみんなバカみたいに低音を出してたもんで、近年は15E一発に替えてDIYの台を廃材でこさえて上げたんですが、流石に爆音バンドの時にちょっとベースが物足りなさを感じる時もあったので、キャビを替えたのを機に再び音場を変えてみました。
テナントスタジオの増加により「乾式ブース」のリハスタが比例して増えた為、ベースが必要以上に回るスタジオがココ10年でかなり増えたように思う。それと、はっきり言ってちゃんとした音響設計がプロの手でなされていないブースが多い。その結果「過吸音」&「でかすぎるアンプやPAの設置」で、どんどん肥大化する低音...実際個人的に結構よく使う大阪や京都の大手リハスタも部屋によっては異常に「A」や「B」が回っってバンドや曲の種類によっては練習にならない所も多い。
そう言った廉価ブースに慣れてしまったバンドマンがウチみたいな湿式ブースのスタジオで音出すと、いつの間にか耳が「回る低音」に慣れてしまっていてそれが常となり、回るまで低音を出す...という暴挙に出る事が多々あります。外食ばっかりして塩分の高い味に慣れてしまって、健康志向の食事だと物足りなくなって、なんでも塩を振りかけちゃう愚行と一緒です。無論ギターやドラムの音量も上がり、ボーカルが聴こえなくなることもしばしば。結果、サウンド面ばっかり追求して歌を軽視したバンドが増えたりする原因にもなりかねません。そんなバンドでもウチを贔屓に使ってくれてる大抵の人は、段々とナチュラルな音量/音質に落ち着いて行きはります。ウチのブースは小さい割にちゃんと倍音も響きますし、アンプも適正サイズのものを置いてますから、耳も疲れず快適に長時間音楽出来るはず。至極当たり前の事なんですが、今時の過吸音ブースではあり得ない話しですよ。
そう考えるとスタジオやライブハウスの音響って凄く大事なんです。この重要性をどれだけの音楽人が認識してるか分かりませんが、少なくとも僕はそれを「怖い」と思った人間なので、マザーシップ建設当初から「湿式工法」に拘ったんですが、この決断はマザーシップの一番の財産だと思ってます。
そんなことを思い返しながらこんな深夜にキャビ底にキャスター打って下ろして試奏して...ウ〜、眠い(+_+)>
1/16/05:20
キャビを年末にSVT15Eから1510に替えたのもあってある程度ツマミとか弄り易い高さにもなってるし。おそらくこれによりローがいつもより増し、音の大きいロックバンドとかはやり易くなるかな?と思います。
もともと最初はSVT 410 LHFを使ってる時に下に置いてたんですが、なんせみんなバカみたいに低音を出してたもんで、近年は15E一発に替えてDIYの台を廃材でこさえて上げたんですが、流石に爆音バンドの時にちょっとベースが物足りなさを感じる時もあったので、キャビを替えたのを機に再び音場を変えてみました。
テナントスタジオの増加により「乾式ブース」のリハスタが比例して増えた為、ベースが必要以上に回るスタジオがココ10年でかなり増えたように思う。それと、はっきり言ってちゃんとした音響設計がプロの手でなされていないブースが多い。その結果「過吸音」&「でかすぎるアンプやPAの設置」で、どんどん肥大化する低音...実際個人的に結構よく使う大阪や京都の大手リハスタも部屋によっては異常に「A」や「B」が回っってバンドや曲の種類によっては練習にならない所も多い。
そう言った廉価ブースに慣れてしまったバンドマンがウチみたいな湿式ブースのスタジオで音出すと、いつの間にか耳が「回る低音」に慣れてしまっていてそれが常となり、回るまで低音を出す...という暴挙に出る事が多々あります。外食ばっかりして塩分の高い味に慣れてしまって、健康志向の食事だと物足りなくなって、なんでも塩を振りかけちゃう愚行と一緒です。無論ギターやドラムの音量も上がり、ボーカルが聴こえなくなることもしばしば。結果、サウンド面ばっかり追求して歌を軽視したバンドが増えたりする原因にもなりかねません。そんなバンドでもウチを贔屓に使ってくれてる大抵の人は、段々とナチュラルな音量/音質に落ち着いて行きはります。ウチのブースは小さい割にちゃんと倍音も響きますし、アンプも適正サイズのものを置いてますから、耳も疲れず快適に長時間音楽出来るはず。至極当たり前の事なんですが、今時の過吸音ブースではあり得ない話しですよ。
そう考えるとスタジオやライブハウスの音響って凄く大事なんです。この重要性をどれだけの音楽人が認識してるか分かりませんが、少なくとも僕はそれを「怖い」と思った人間なので、マザーシップ建設当初から「湿式工法」に拘ったんですが、この決断はマザーシップの一番の財産だと思ってます。
そんなことを思い返しながらこんな深夜にキャビ底にキャスター打って下ろして試奏して...ウ〜、眠い(+_+)>
1/16/05:20
コメント
本物の思考を持ったとこだけが自然と残っていきますよ。
ラリーさんが言った「怖い」この一言を感じてる人間が何人いるのだろう
その世界に埋没していると感じとれない・・・感じとろうとしないのが現状ですよね
音響に妥協しない人がおいらの側にいますから・・・あの方は少なくともラリー派です。
おいらもつぐめさんの側でいろんな人と話するようになり音響の大事さが・・・
すごく重要やと感じるようになりました。
PAの大事さを今更ながら思い知らされましたわ
ちょっと考えれば結構気付く事って多いんですが、以外と考えない人が多いので、考えるのが趣味の僕には「?」な事が多かったりします。
つぐめさんは一線級の方達と生楽器の多い環境でやっておられたわけですから、当然そこらへんシビアでらっしゃると思います。意外とプレーヤーのスキルでもってそう言った音響環境の負の部分に関しては知らずとクリアされている事が多いとも思いますね(.. )。
ラリーさんの、こういったプロの心意気と矜持を感じるブログが、個人的に大好きで、読むたびに感動します。
まあでもそう言ってもらえると書いてる甲斐があります。正直最近「ゴルフブログ」の方がトピック多くてw、本業のこっちで書くネタが無いんですが(瀧汗)、自分の使用楽器やスタジオ常設機材、中でもちょっと珍しいものの紹介とか、暇見つけて更新して行こうと思いますm(_ _)m多謝。