音楽産業の話。

mixiのニュース記事
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&id=710539

これに対しての考察として、とある日記を読みました。
(直リン貼るのもなんなんで、以下にテキストを無断引用)

--
(前略)...流通の問題でも著作権の問題でもなく、単に商用作品としてのクオリティの低下〜買いたくなるようなものが少なくなったという側面もあるだろう。ビニル盤が主流のアナログ時代だから人間臭さを感じさせないアイディア〜機械に演奏させたテクノやら低解像度のサンプリングが面白いこともあった。

でもデジタル全盛の現代は「限りなくリアルな贋作」だらけ。初心者がデスクトップでループを並べて作ったような、同じフレーズを繰り返すだけの音楽に一体どれだけの価値があると言うのだろう。

新譜発表!でも結構です、なんて感じ。

本当の本物みたいな音楽は地下に潜り、それを理解し求める限られた愛好家だけで共有する、ささやかなエコシステム〜大手流通に乗らないインディーズの手売りみたいなところで生きている。そういう時代...(以上無断引用失礼!)

--
なんていうかな〜、好きで音楽やってると、こういうの日々ひしひしと感じるわけで...あんまりこういう事を分析して公言しても何にも変わらないし、そしたら精神衛生上あんまり言わない方が良いのかな?とも思ったりするんだけど、悲しいかなこの人の書いてる事にホント同感なんですなあ。(まあ、この人以外にもこのニュースソースに関して色んな観点からみんな意見を述べていて面白かった http://news.mixi.jp/list_quote_diary.pl?id=710539

自分達の音楽、それが「本物」なのかどうかは分かりませんが、昨今のJ-POPや歌謡曲では一向に満たされない音楽欲を抱え、自分を含め、それを満たすべく日々音楽をやったり聴いたりする人達だけのモノになっている現状を、前向きに捉えるのか悲しむべき事として捉えるのか...完全趣味だけで音楽やっていたらこんな事悩まないんですが、メジャーデビューも契約解除も経験し、現在スタジオ業務で生計を立てながらインディーズバンド活動している上では、ずっと抱え続けているジレンマというか、命題です。難しい。

昨日の夜中、もうDJの入らない垂れ流しのFM番組聴いてたらP-FUNKがかかってて、おっ、珍しいと思い聴き続けてたら、アイズレー、ジョスストーン、ブランニューヘビーズ、ディアンジェロ、と立て続けに結構良い選曲でかかってて、しばし気持ちよく酒呑みながら聴いてたんですが、時間帯が変わり、途端にミスチル、ドリカム...とJ-POPがかかりだして、気持ちよかった雰囲気とテンションがダダ下がり、でもその後ゴダイゴがかかってちょっと盛り返したんだけど...そこで、考えた。洋楽は置いといて、ゴダイゴにあってミスチル、ドリカムに無いもの...それは何なんだろう?でもそれが追い求めてる答えの全ての様な気もする。

まあ好き嫌いなんだけどね。音楽なんて所詮好き嫌いですよ。音楽は寛容なのです。けど別にブラックミュージックが好きって言うだけで短絡的に愚痴言ってるわけではなくてね、やっぱ上記の順で音楽聴いた時に明らかにミスチルとドリカムの音は前者と比べたら気持ちよくなくてとても薄っぺらい(別に彼等に恨みとかないですよw、たまたまね、J-POPの代表としてね)。まあ日本語だから歌詞の内容とかは分かるけども当たり障りの無い普遍的な事しか言ってないからどうでも良くて...
まあ要するに極端に言うと同じ音楽として捉えられない。そういうJ-POPみたいなものに満足出来ない「真のロックユーザー」とでもいうか、そういう人達に向かって音楽をやっている自分や仲間が居たり...その一方で、そう言う所の内容や制作レベルの低下を身近に感じてて、無論上が不況だから下の方なんてお金なんてもっと無いわけで、そりゃ下がらざるを得ないでしょって感じなんですが、それを打開する手段は無いという絶望感も覚えながら反骨と憧憬を燃料にして日々音楽とともに生きている。

あれ?...何が言いたかったんだろう...ちょっと深酒したかな(==;)
まあ、なんせそんな事考えながら音楽をやっている。そして今年もそうやって音楽と格闘して過ぎていくんだろうなと、年初の夜更けに思ったわけです。賀正。

明日からマザーシップ営業開始です。
組数は少ないですが結構長時間リハのお客さんです。多謝。
今年もよろしく。



あ、関係ないけど、
特命係長只野仁のゴールデン進出って...意味あんの?w。

1/3/01:07

コメント

nophoto
しょうじん
2009年1月3日2:12

長文お疲れさんです。
そう売れる歌作りメジャーの抱える問題は経費の捻出のための歌つくり・・・か・・・おいらはヒネテイルノカ?
おいらのレベルでですがいいものはいい、だめなものはだめ、歌い手も演奏者も楽しんでんの・・・
まぁ仕事って楽しめないとこもあるけど、自分らがおもろくないものやってても伝わらないでしょう・・・

おいらの目からはYammyさんやつぐめさんなんかはちゃんと直球投げてくれるんですよね・・・
ゴダイゴとミスチル、ドリカム、コブクロ違いは世界観、スケール感の違いがあるのかも後者は世界感が隣同士?小さすぎるのではないでしょうか・・・・
銀河鉄道999なんか歌なしでも結構スケールの大きさ感じますけどねぇ

おいらもヘンコやしなぁ・・・呑みながらでめちゃくちゃになってますがすんません~





マザーシップスタジオ
2009年1月3日2:22

深夜のコメントありがとうございますw。
只今迎え酒で、めちゃくちゃさなら負けまへんでw。

いや、本当にそうなんです。音楽は好み。いろんな個人の趣味趣向が折り合い行き交い時にはぶつかりながら有機的な残骸を残し、それに対してまた何らかの評価がつけられて...なんかそうやって作られていくものやと思います。ハッキリしてるのは音楽のやり手側としては作っていかな話にならんという事。有る時は能動的に、そして有る時はお手伝いにと両面で頑張りますー。多謝。

nophoto
dorappei
2009年1月3日2:51

新年明けました。
今年も宜しくお願い致します。

まあ音楽はホンマに好みの問題だしねぇ。
それで喰ってる人は売れるもの作らなアカンし・・・。

考え出したらキリ無いですねぇ。

マザーシップスタジオ
2009年1月3日3:01

あけおめですー。

そうなんです。でね、もうちょいつっこんで言うとね、問題はね、その売れるもののレベルが相対的に我が国は低すぎひんか?という事なんですわ。それをFM聴いてあらためて思ったわけですな。それでもましになったほうやと思う所もあるんですがね。まあそもそも欧米文化ですから、後進国としてはまだまだハンデがあるのは仕方が無いんですがね。

ことよろですー。

nophoto
SOSO
2009年1月3日7:02

ですので、気のある連中がやるしかないのです
どんなにローカルで、お客さんちょっぴりでもね

屁たれの僕が言う事ではないのですが
「?」と思っている人、または「?」とも思いもつかない人、
に届けるため
ポジティブに行きましょう
止まったら、それまでだし、エンドユーザはあきらめるしかないのです

戦争や、犯罪、金融危機
人の心が荒んでしまいそうな日常を救う手だて、音楽もそのひとつと僕は真剣に思います。

マザーシップスタジオ
2009年1月3日13:19

お久しぶりですー。

そうですね。やるしかないですね。
ただ、このニュースもよくよく読んで先の事を考えると、やはり完全デジタル化に伴い音楽はいづれ全て「タダ」もしくは「タダ同然」になっていくエンタメツールなのかな?とその事の方を危惧しています。無論ライブに関してはニーズが逆に高まっているなんて事もささやかれてますが、「音源の売上減少分=ライブニーズの増加分」で無い事は明らかですし、要するに音楽産業から日に日にお金が外部に流れ出て(=入って来なくなって)おり、ひいてはそれが音楽文化の衰退に繋がる...実際にインディーズレーベルのタイトル数なんてこの数年間で怖いくらいに減ってますし、CDが底値&テクノロジー進化で自作は増えたかもしれませんがクオリティーは上がったとはとても思えませんし、そう言った現象だけ見ても損失だと思うのです。やはり「気のある連中」が色んな面に於いて「レベルの高い事」をやり、それを広める努力が普段から必要であるとボクは思っています。
お互いに頑張りましょう!

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索