わけのわからんジャンル

昨日サポートライブの空き時間に久しぶりにCDショップに行ってみた。

まずHMV。
とりあえず試聴ブースを一通り見るもまるで浦島太郎な気分。まあJ-POPはいいとして、洋楽のバンドやアーチスト...ほんまにわからん。オアシスとノラジョーンズ以外知らんかったorz。んで勉強やと思って未だ内部ジャンルの細分化が止まらないパンクとか聴いてみた。なんかどれも相変わらずスポーティーだ。ライナーも見た。我慢して聴いた。推薦文に「全く新しいサウンド！」とか書いてる割に全然新しくない...まあ誰とは言わんが（その前に名前覚えれない...）。仕方なく今更さして興味の無いオアシスのベストアルバムの曲目をチェックし、店内で流れてたエンドリケリエンドリケリのコロコロな映像をしばし眺めて退散。

時間が余ってたんでタワレコに行く。
こっちのほうがやはり落ち着く。聴くものがまだ結構ある感じ。ここ数年CDはアマゾンでしか買わなくなったので、特に新たな出会いを求めるでもなく知り合いのCDの入荷状況だけチェックして退散w。

自分の好きな音楽／アーチストを考える。その中で特に好きなアルバムとか思いおこすと初期とかまだ未完成な危なっかしいながら緊張感や初期衝動に満ちたアンサンブル、もしくはアレンジ的に試行錯誤が見える時期の音源が好きな事が多い(" )。分かりやすいとこだとビートルズのリボルバーとかビーチボーイズのペットサウンズや、スライ、パーラメント、アースの一枚目とか、電化前後のマイルスとかギルとか...ジャンル的にもなんていったらええの？みたいな頃のね。

でも、なんか最近の若い人達もしくは業界の人達（といっても一部の人だけど...）は率先して新しいジャンル（名）とか、なんかカテゴリーにこだわってて、ホントに形（＝方法論）だけのミクスチャーを「誰が一早くやるか？」のレースでもしてるかのように見える。それはまるでmixiでまだ存在しないコミュを無理矢理作り管理人になるかの如く...。なんせね、それってすぐ真似出来るじゃん！みたいなのばっかりでほんまに数回聴いたら飽きてしまう。もっと時間かけてグツグツ煮詰めていく過程に本当に面白いものが転がってるってことを知らないのは可哀想だなあと思う。

新しい音を求めるのは音楽の必然だしいつの時代にも大切な事だけど、体裁だけのものならルーツをなぞりながらルールの中で自分たちにしか出来ないノリを追求してるバンドの方が「保守的」と言われようが絶対にいいと思う。大体ひねり出した音に分かりよい名前を付けられる時点で、もうそれは新しい音ではないからね。

知り合いから聞いた話だが、とある有名な映画監督が「もうつまらない映画しか見たくないし、つまらない映画しか作らない。」と言ったそうな。また、とある有名な芸術家は「真の芸術は芸術家にしか分からない」といったそうな。ともあれこのお二方の気持ちというか、言いたい事...スゲー分かるのだ。まあこれをそのまま賞賛し突き進めば間違いなく地中にもぐって行くんだけども、自分はそこまでは行かなくとも、なんかもうちょい手頃な手の届くところでいろいろ選択肢があったらいいなあと思う訳なのです。

これは決して愚痴ではないんです。あくまで自己確認なのです。
色んな人が居ていいんです。音楽は寛大ですから(~~)みんなのものです。それは充分分かってます...ただね、個人的にね、新しい音楽で「長持ちする音楽」が聴きたい...それだけなんです。

いいのあったら何か教えてねq(" )

3/18/23:02