ついに

2005年4月22日
マザーシップで常日頃お客さんとの会話で話題になってるけど、iTune music storeが日本でも年内に利用可能になるらしいね。欧米に遅れること数年、やっと本格的に音楽配信事業が確立される大きなきっかけになるかも。各メーカー(レコード会社)主導じゃ今のところほとんど何も進歩してないもんね。

娯楽として一番手軽で身近に感じる音楽だけど、CDはもう事業を支えるメディアとしては時代遅れも甚だしくて、いい作品作っても売れないってのがそれを端的に示してると思う。数年前まではCDにかわる次世代メディアとしてDVD-AUDIOか?はたまたSACDか?なんて論争をしていたが音楽配信事業が今度こそ本当に一般化すればCDはダウンロードファイルにとってかわられ、圧縮された音に満足できないオーディオ/音楽ファンだけがお気に入り音源の次世代ハードソフトを買い自慢のサラウンドシステムで楽しむ。大多数のユーザーはMP3プレーヤーで好きな曲だけダウンロードして集めて自分で好きなように混ぜて聞く。当然ジャンルも国籍も関係なし。アーチストのCDマスタリングの一部のこだわり(曲間/曲順etc...)はゆるりと形骸化し、ますますキラーチューン指向は高まるばかり。アルバムのリードトラックの狭間でひっそりと、しかし渋い存在を主張していた捨て曲達は最初から必要(=ダウンロード)されず、必然的にアルバム制作の方法論も変わらざるを得ないだろう。
でもいままで店頭展開(試聴機対策)や宣伝の必要条件であったコネやカネがなくとも自らの音源を自らのアタマとココロとスキルでもってユーザー直にバリアフリーに売り込めるメリットやそれによる新規リスナーとの出会い増加見込みはかなり計算できるし、音楽において需要を作る環境が生まれるのはほんとに待ち遠しいというか嬉しいことだし、このことに関してはそうなってほしいという願いを込めて大いに楽観視したい(笑)。

で、もっと楽観視したいのがライブ動員の増加!なぜかと言うと、上記のような時代が本格的に来るとなるともはやアルバム概念は音源がファイル化され配信によりユーザーの手に渡った時点でその効力は半減、場合によっては全く意味をなさないかもしれない。となると、アーチストのわがままを完全なる形で一方的に聴かせられるのは... そうライブしか無い!(笑)まあ当たり前の話なのだが、だからこそ今まででも多少あった「CD vs ライブ、どっちがいい?」というばかばかしい比較論が影をひそめ、本当のライブ価値(=非オンディマンド/再現不可)の再認識/欲求が音楽をヘビーに必要とはしない表層的なユーザー層にも十分感じてもらえるようになるんじゃないかな〜?というフローチャートなんだけども...ちょっと希望的観測すぎるか(苦笑)。

まあとにかく、メリット&デメリットいろいろあるだろうけど、スタジオ経営者の立場、バンドマンの立場のどちらからいっても歓迎すべきことには間違いないかな、俺的には。

今日はえらいくそまじめに語ったな(ー。ー;)y-~しんど 4/22/03:34

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